<ロワール地方>
蔵元名 : パスカル・シモニュッティ
 
「ロワールに新たなナチュラルワイン誕生!」
シューラーの血を引継ぐ《自然派ヴァン・ド・ターブル》
自然が大好き!だからワインを選んだ
ワインは中身。AOCじゃない!VDTにかける男
〜 人柄 〜
「なぜって?それは自然が大好きだから。ワインの基本的な味は自然の力で造られると言っていい。自然を身近で感じる手段として、ぶどう栽培はとても面白い。」よれよれのTシャツ姿でパスカル・シモニュッティ氏はワイン作りをするようになった理由をそう答える。

38歳の彼は、がっちりした躯体のどこかに自然体の雰囲気を漂わせる。料理とワインが大好きで、一度は料理の世界を選んだ。しかし田舎育ちの彼にとっては朝から晩まで調理場で働く毎日が息苦しく、太陽の日差しを浴びて自然を感じながら伸び伸びと体を動かす仕事がしたいと思うようになりワイン屋に転身し、この蔵を立ち上げた。

トゥールの近くにある地元の農業学校でぶどう栽培の基本を学んだ後、ロワールの自然派ワインの重鎮たちにアドヴァイスを受けるうちにアルザスのブルーノ・シューラーに出会って彼の目指すスタイルが決まった。

シューラー譲りのヴァン・ド・ターブルVDT! シモニュッティ氏は、ブルーノ・シューラーが実践する「自然の力テロワールの底力をとことん引き出すぶどう栽培」に一気に惹きこまれてしまった。ワインはとにかく味わい豊かなぶどうを育てること、あとはその旨みを最大限に引き出すことが欠かせないと訴える。ブルーノに惹かれたのは彼ら二人に共通する性格かもしれない。それは「アペラシオン」への無頓着さだ。シューラー氏が試飲検査で格下げされるのをそばで見てきたからか、シモニュッティ氏は「AOC試飲検査」には一切申告しない。そのため全アイテムが「ヴァン・ド・ターブル」である。そのせいか香りにそこはかとなくシューラーのようなみずみずしいピュアな部分を感じる。


「ワインは中身なんだ!ヴァン・ド・ターブルのほうが気軽に飲めるのでは・・・」と意に介さない。「アペラシオン取得」にまったく興味がないというか、レッテルについてまったく迷いがない。毎年違う作柄を生かすように造れば当然ワインは違うものができるわけで、しなやかでエレガントな年もあれば、肉付きのいい年などそれぞれ違って当然。「これがベストだ」と信じるワインを目指して周りの目を気にすることもなく、型にはまらない「自由なワイン」「自然を表現するワイン」を造る。それはとてもなめらかでタッチが優しい。2002年が初ヴィンテージとは思えない肩に力が入らないきれいなバランスのワインゆえ、また飲みたくなる「自然派の雰囲気」を醸している。

ラベルは知人にか描いてもらったもので、「ぶどうがそのまま詰まった液体」。ワインによって緑や赤に色使いが異なるだけのストレートでオリジナルなデザイン。「TABLE」と大きく書かれている他は必要最低限の内容が表示されただけ。ワインのように余分なものがそぎ落とされてピュアなラベルは印象に残る。
〜 畑 〜  畑仕事は人には任せられない「ビオロジック」
ワイン造りを始めたばかりで、4.2Haの区画は今のところ「賃貸」畑。穏やかな気候と、砂が多く水はけがよいこの辺りの土地は、ぶどう栽培に向いているのだ。また土壌には「シレックス=火打石」などが混ざってそれがワインにアクセントを加えてくれている。

栽培は「ビオロジック」に一部「ビオディナミ」を取り入れた農業を行い、手間と時間がかかっても除草剤などを使わないようにしている。「これじゃないと野生酵母は宿らないし、熟成方法も変わる」のだ。もうひとつの特徴は「セレクション・マサル」の株を使う点。ガメイは樹齢の古い株を切って接木したタイプで根の張りが深い。

〜 醸造 〜  蔵のポイント
「ガメイやピノ・ノワールはしなやかな品種。マセラシオンを強くさせると良さが台無し。大自然の恵みとなる作柄にあった醸造をしている。」
  • 収穫量平均20〜30Hl/Ha。
  • しっかり熟度を待って完全な状態で手摘み。
  • ガメイ、ピノ・ノワールは房丸ごとセメント槽で低温発酵(約22℃)。
  • 白ワイン並みに樽で6、7ヶ月間ゆっくりと発酵。
  • 澱の旨みを最大に引き出す。ワインに澱があるのはこのせいです。
  • O2は、発酵後とビン詰め時に極少量添加。「今は手探りの段階。今後は少なくしたい」と。

〜 ワイン〜  テクニカルデータ
@Etiquette Grise VDT(2002) ¥2,100
ガメイ100%。平均樹齢28〜30年。手摘み。収穫量約20Hl/Ha。約10ヶ月間発酵しながら古樽で熟成。

AEtiquette Rouge VDT(2003) ¥2,600
ガメイ100%。平均樹齢29〜31年。手摘み。2003年は干しぶどう状態になったため、収穫量がはっきり言えないが約25〜30Hl/Ha。

BEtiquette Verte VDT(2003) ¥2,600
ピノ・ノワール100%。平均樹齢6年。若くても剪定を短くし、丹念に育てれば見事なぶどうが得られる。手摘み。収穫量については同上。

CEtiquette Bleu VDT(2003) ¥3,200
ピノ・ノワール100%。平均樹齢35年。2003年は14%換算の糖度。収穫量35Hl/Ha。房丸ごと発酵。
尚この他にもピノ・ドゥニスやムニュ・ピノのワインが現在熟成中で、今後ビン詰めされる予定です。

 

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